資産運用

積立NISAの商品選びについて

つみたてNISAで購入できる商品は全部で164本(2019年7月22日時点)あり内訳は以下のようになっています。
●国内株式型:36本(うちアクティブ型6本)●内外の株式型:9本(うちアクティブ型1本)●海外株式型39本(うちアクティブ型3本)●複合型:バランス型:75本(うちアクティブ型8本)●ETF3本 
金融庁が厳選した商品に絞って選んでいるといっても、初心者の方がこれだけある商品数の中から選択するのは簡単ではないと思います。
そこで、その商品選択のポイントをまとめてみました。

資産クラスと地域

最初に考えたいことは、資産クラス(株式や債券や不動産、預貯金といった資産の種類)と投資している地域(日本や先進国、新興国)をどこにするか?になります。

つみたてNISAでは、国内株式型、先進国株式型、新興国株式型、複合型(バランス型)の選択肢があります。

期待リターンが高いほどリスクも高くなり、その順番は期待リターンとリスクが高い順で①新興国株式型②先進国株式型③国内株式型という順になります。
そこで、できるだけリスクをある程度とってもリターンを求めたい場合には、①→②→③と考えていくことになります。
つみたてNISAは、期間20年の長期の制度であり、そもそもが長期運用をテーマにしている積立運用の場合には、その長期の期間の国ごとの成長の可能性も考えて選択できるとなお良いです。
例えば、③の国内株式を選択するかどうかを考える場合には、その運用する期間の日本の成長性(アメリカと比較して考えたりするとイメージし易いと思います)を考えて選ぶようにするといったイメージです。

アクティブ運用かインデックス運用か

資産クラスと投資する地域を決めたら、次に「運用手法」を検討していきます。

運用手法には、①インデックス運用②アクティブ運用の2種類があります。

インデックス運用とは、国内の場合「日経平均株価」「TOPIX(東証株価指数)」、海外では米国株式の指数である「S&P500」などのような代表的な指数(インデックス)と同じ値動きを目指した運用方法で、指数に連動するので、値動きがイメージしやすいのと人の方針を介さず機械的に連動させるので手数料が安いという特徴があります。

対して、アクティブ運用は目安となるインデックスの指数(ベンチマーク)を上回る成績を目指す運用スタイルで、ファンドマネージャーなどの人を介し投資が行われ、リスクとリターンはファンドマネージャーの腕次第になり、その報酬等のためにインデックス運用と比較して手数料が高いという特徴があります。

アクティブ運用の商品を選択するには、その分目利きが必要になり、これから投資を始めようと思っている初心者の方は、まずはインデックス運用を選ぶのが良いかもしれません。

手数料

資産クラスそして運用手法と見てきたら次は手数料を比較しましょう。

特に代表的な指数との連動を目指すインデックス運用の場合には、それぞれ指数ごとに比較して、単純に手数料の安いものを選べば良い!ということになります。

一方でアクティブ運用の場合には、単純に手数料が安いからといってその商品が良いということにはなりません。手数料が高くてもそれに勝って運用成績が良い商品もあります。

そのため、アクティブ運用の商品を選択する場合には、「純資産総額」「トータルリターン」の比較も必要になり、その分インデックス運用の商品を選ぶよりもハードルが高くなります。

純資産総額とは、投資信託に組み入れられている株式や債券などの時価総額のことになります。純資産総額が大きければそれだけ安定した運用ができることになり、少ないと安定した運用が難しくなります。そのため純資産総額は大きいか?そして順調に増えているか?を確認するのが重要です。

また、将来のことはわかりませんが過去の実績はありますので、そのファンドの過去の実績であるトータルリターンが安定的に獲得できているかどうか?相場の上昇局面では平均に比して大きく上昇していたか?一方で相場の下降局面では平均に比して下げ幅を抑えることができていたか?といったところを見て比べることが重要になってきます。比してインデックス運用よりも高いリターンを目指すアクティブ運用の商品を選定する場合には、「純資産総額」と「トータルリターン」の調査が必要になるといったところでしょうか。

最後に応用

積立投資は、ある程度値動きのある投資信託の方が最終的なトータルリターンが大きくなる傾向にあります。つみたてNISAなどで20年間と長期の運用を続ける場合には、期間の分散効果によりリスクを大きく抑えることができてますので、より大きなリターンが目指せる、先進国と新興国に分散投資する全世界株式型のインデックスまたはアクティブ型の投資信託を選択肢の1つに入れても良いかもしれません。

つみたてNISAの商品選定は、リスクを分散するために複数の商品に分散投資するのも1つの方法です。その場合違うタイプのものを組み合わせることによりリスクを平準化させることができるようになります。

そういった意味では、まずは小さな金額で始めてみる場合には、既に複数の商品に分散投資されているバランス型商品を選択されるのも良いでしょう。

NISAには、非課税枠の繰越と再利用ができないというデメリットともいえる特徴があります。

投資上限額が決まっているため、枠の繰越しや再利用ができないとなると、全体の金額を大きくしながら『リバランス』(→相場変動により変化した資産配分比率を調整してより運用成果を良くする方法)をすることが難しくなります。

こうした事情を考えると、特に年間の非課税枠の上限額が小さい積立NISAに関しては、1商品で完結するバランス型の『オールインワンタイプの商品』しかも『リバランス』もその中で自動でやってもらえる商品を選択するのも良い選択だと思います。

そこから更に、値動きの大きい資産ほど積立の効果が表れやすいため、値動きの大きい世界株式中心の『オールインタイプの商品』が積立NISAと相性が良いという考えに行きつきます。

以上、ご参考にされてください。

ご相談などございましたら、お気軽にお問合せください。