こんにちは、FPの塩川 卓司です。
今回は、これから住宅購入を検討しようと思われている方の
不安についてお話させていただきます。
住宅購入をこれから購入しようと思われている方が持つ不安は、
大きく以下の2つに絞ぼられると思います。
1つは、『この家を買ってこの先お金は足りるのか?』
2つめは『この物件は大丈夫か?』
FPとして、今回は1つめの『この家を買ってこの先お金は足りるのか?』
について見ていきたいと思います。
お金の不安は、
現在の不安と将来の不安の2つに分類することができます。
現在のお金の不安を解消をすることは、比較的容易で
・現在のお金は足りるのか?
・住宅ローンを返していけるのか?
といった点について、以下のような考え方の計算で見ていくことができます。
まず、現在の住宅にかかっている年間コスト(賃料や共益費等)
を出します。
その金額に、それまで住宅購入のために貯蓄してきた年間金額を加えて
最後に、今後理想のマイホームを手に入れるために
最高に上乗せできそうな年間金額(節約や収入アップ等)を足した金額が
いわゆる住宅用のために区分けができるお金になります。
それでは、『無理なく返せる毎月返済額』はこの金額を12で割れば
良いのか?ということになりそうですが、
もう少し考えなければいけないことがあります。
購入後はその住宅のオーナーになるため
所有物としてのランニングコストやメンテナンス費用のことも
考える必要が出てきます。
ランニングコストは、固定資産税やマンションだと管理費・修繕積立金等
メンテナンス費用は、設備機器の交換や修繕やリフォーム費用等
になります。
そこで、上記の住宅として区分けできるお金からその
ランニングコストやメンテナンス費用を除いた金額を12で割った金額が
現在の無理なく返せる毎月返済額になります。
ランニングコストやメンテナンスコストといった維持費がどのくらいかかるのか?
を出すのが難しいと思いますが、だいたい
4,000万円~5,000万円くらいの物件を購入する場合の維持費は
年間35万円~45万円くらいといったところでしょうか。
戸建に比べてマンションの場合は、管理費修繕積立金分
少し多めに見てください。
次に、『住宅購入後、将来にわたってお金は足りるのか?』
について見ていきたいと思います。
この点について導き出すのは少し難易度が高くなります。
まず、今後の(希望の)ライフイベントについて考える
必要が出てきます。
ライフイベントとは、人はただ食べて寝るだけの人生ではなく
生まれて、学校に通い勉強やスポーツをして友達をつくり
恋愛をして社会人になり、
結婚をして、(独身で一生過ごすということ当然あります)
子供が生まれ、(お子様がいらっしゃらない場合もあります)
子供を習い事や塾や予備校に通わせたり
大学の時に海外留学をさせたい
ですとか、
お子様がいらっしゃらない場合は
ご夫婦でのご旅行の回数や趣味に使えるお金が
増えるかもしれません。
当然、家を購入することも大きなライフイベントです。
家を購入したら、その後家のことについて何も考えなくても
良いわけではなく、維持費やリフォームのこと
そのままずっと住み続けるのか
老後は住み替えるのか、売却して実家の家を引き継ぐのか等々
特に今後の日本は、少子高齢化による
将来の年金が不安なことから
住宅を資産として、老後生活資金のために活用していく
という考え方も重要になってきています。
そのためには、どんな不動産でいくら位の物件のものを
購入すれば良いのか?
一方で近年は世界的に自然災害がとみに多く
特に日本は地震大国で、その備えをどうするか
病気やその他不足の自体にどう備えるか?
又、楽しいイベントを考えることも必要です。
3年に1度海外旅行に行きたい!ですとか
趣味のゴルフを月1回はやりたい!
退職後にご夫婦で世界1周旅行に行きたいですとか?
などなど、たくさん出てくると思います。
このように、ご希望のライフイベントの人生全体を俯瞰してみたときの、
必要な資金のシミュレーションとその作戦を
『ライフプラン』といい
FPの一番根幹的なカウンセリングがこの『ライフプランカウンセリング』です。
あるデータによると
年収500万円~1500万円の方のライフプラン有無によって
最終的に、その差1,000万円の金融資産の差が生まれる
というデータがあるくらいです。
『ライフプラン』を是非一度作っていただくことをおすすめします。
今は、ネットで簡易な無料ライフプラン作成ソフトを取得することが
できますので、ご自身でチャレンジされてみても良いですし
料金を払ってFPにご相談されても、起こりうる将来の金融資産の差
を考えれば、十分すぎるほど元が取れると思います。
次回は、別の記事でもう1つの不安
『この物件は大丈夫か?』の部分についてお話させていただきます。
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