保険と資産運用は同時に考える

保険

『人生100年時代』と言われるこれからは、保険の入り方を
しっかり考えることはとても重要です。

理想の人生を生きるための支出は大切ですが、無駄な支出は削減し、
限られた資産を上手に配分して、長い人生を豊かに幸せに生きたいものです。

その削減できる無駄な支出として、まず保険料のことを考えてみることは
とても大事なポイントです。

日本人は保険好きの方が多く、余分に保険に入りすぎている傾向
があると言われていますが、実際に普段のFP相談の際も、
その傾向が多々感じられます。

保険に入りすぎないようにするためには、
企業の『リスクマネジメント』の考え方がとても参考になります。

まず、起こりうるリスクを以下4つのフェーズに分けて考てみます。

①起こる発生の確立が少なくて、起こる損失の影響度も少ないリスク

風邪をひいたり、虫歯になったり、指にトゲがささったりなど
なったとしても家計をゆるがすような大きな負担にはなりませんし、
ならないようの備える(予防する)ことがリスク対策になります。

②起こる損失の確立が多くて、起こる損失の影響度も大きいリスク

猛吹雪の中に山登りをするとか、北朝鮮やイラクなどの危険国に旅行に
行って事件に巻き込まれるなど、そもそもそんな危険な行動をとらない
というのがこのリスクに対する最善の方法になります。

③起こりうる損失の確立が少なくて、起こりうる損失の影響度が大きいリスク

火災で住んでいた家が消失する、車の事故で相手に死傷事故を負わせてしまう、
小さな子供がいる一家の大黒柱が亡くなる、重い病気で公的医療保険制度で
保障されない“先進医療”や“自由診療”の治療を受ける
地震や台風などの自然災害などここが
保険でリスク対策することが一番適しているフェーズになります。

④起こる損失の確立が多くて、起こる損失の影響度が少ないリスク

病気になり公的医療保険制度で保障される範囲内の治療を行う
火災でボヤを起こす、平均寿命前後で亡くなる、
車の事故でバンパーをこする、老後に介護状態になる
子供の教育費がかさむ、老後の生活資金が年金だけになるなど

実は、この④のフェーズにどう備えるか?を考えることが保険に入りすぎない
一番のポイントになります。

リスクの備えるには以下の3つの方法があります。

A、予防する
まず、予防することが重要です。病気にならないように運動をしたり
火事にならないように家を整理整頓、いらない物を捨てていつもきれいにしておいたり
地震に耐えられる家を建てる、危険な場所に行かない等
そもそもそうならないように日頃から予防を意識することが大事です。

B、自家保険で対応する
万が一のための基金を蓄え、その基金で対応する
万が一に対応できるように、日頃から資産構築(資産運用)を行っておく

C、保険に加入する
火災保険に入る、地震保険に入る、自動車保険に入る
生命保険に入る、医療保険に入る、ガン保険に入る、介護保険に入る
学資保険に入る等

考える順番は、A→Bと順番に備えていき
最後にそれでも備えることができないリスクにたいして
Cの保険で備える、という感覚でいると保険をかけすぎることを
避けることができます。

Bの備えでどのリスクまで対応できるのか?
又、Bの備えが大きくなれば大きくなるほどどのように
保険を減らことができるのか?

といったリスク感性を磨くことが、保険の掛けすぎを
回避することができるのです。

『ライフプラン』全体を俯瞰して
保険を考えるときは、Bの備えを増やす資産運用も
同時に考えることが重要なのです。

ご質問ご相談などございましたら、お気軽にお問合せください。

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